2020年1月15日水曜日

Big O との出会い:The missing piece meets the big O


Shel Silverstein というユダヤ系アメリカ人がいます。この人は詩人であり、Singer-Songwriter であり、作曲家であり、音楽家であり、漫画家であり、脚本家であり、絵本作家でもあります。

この人の作品は多くの言語に翻訳され、全世界で読まれていますが、日本では「おおきな木」 という本が一番よく知られているようですね。

「おおきな木」 

男の子は木が大好きだった。

オリジナルは「The Giving Tree(与える木)」という題名です。


この本をはじめて見つけたのは、表参道のクレヨンハウスという本屋さんでした。ここはアート系の絵本などを置いていて、さらに自然食レストランも併設しています。時間だけはあった大学時代によく何時間も過ごしたものです。

落合恵子さんのお店だとはじめて知りました。

Big O との出会い」という本は、「The Missing Piece Meets the Big O」 という本を邦訳したものです。



The missing piece = かけら は、角(かど)の多い体の形のせいでなかなかパートナーが見つからず、自分の居場所も見つけられません。ずっとそのことで悩み、いろいろと試行錯誤しています。

試行錯誤の様子がとてもかわいいのです。

でもどうしてもうまくいかないのです。


あらすじは書きませんが、これほどにキた本はなかったと思います。角がとがっていることを気にするかけらに、「角は取れて丸くなるもの」だという Big O(絵はただの大きな〇です。そのままです・・・)、その後のかけらと Big O の試行錯誤がどこに行き着くのか・・・ ぜひ読んでみてください。

英語版も大変シンプルなので原著もいいかもしれません。私はあまりに気に入ってどちらも買ってしまいました・・・。

「君が大きくなるなんて知らなかったよ。」
「私だって知らなかった。」

絵がかわいいのです。

ちなみにこの Shel Silverstein は、子どもが生まれて数年後に奥さんを亡くしています。さらにその子までも11歳の時に亡くしています。

絵本作家とは思えないこわもてですが、いつも何か優しい本を描く人です。



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